『これから詩を読み、書くひとのための詩の教室』を買うべき理由と感想。

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詩・英詩

あなたは詩に興味があり詩を読もうとしている。あるいは詩をすでに書いたことがある。それでも、あなたはこの本を買うか悩んでらっしゃる。あなたが悩んでいる理由はたぶんこういうことでしょう。

  • 価格が高い(価格 3,200円)
  • 分厚い本なので読む時間がない
  • 詩は教えてもらうものじゃない

こういうことで悩んでらっしゃる。こういう実につまらないことで悩んでらっしゃる。そんなことはおやめなさい。私から言えることはひとつ。

買ってしまいなさい。

なぜならあなたが悩んでいることは、この本を買う上では、まったく無用な悩みであるからです。
それをこれから証明して御覧に入れましょう。(※今回の記事は「若き詩人への手紙」を書いたリルケ風の文体で書かれています)

参考記事:「詩集や詩の雑誌ってどこで買うの?都内で買うならここがおすすめ3選!」

この記事を書いた人「大人C」
  • 詩作をはじめて6年目
  • 現代詩手帖などに投稿し入選、佳作あり
  • 日本語教師のボランティア活動を通して日本語を勉強
  • 夢は世界を旅する詩人ブロガー

『これから詩を読み、書くひとのための詩の教室』を買うべき理由

『これから詩を読み、書くひとのための詩の教室』(思潮社)
  • 著者:松下育男
  • 出版社:思潮社
  • 発行日:2022/5/10

悩んでいる理由「価格が高い」

あなたは3,200円が本としては高いとおっしゃる。詩に興味のあるあなたが、あるいは詩を書こうと思っていたり、書いたことがあるあなたが、本当に3,200円を高いと思ってらっしゃるのですか?

それではお尋ねします。あなたはきっとこんなことを言っている。

「ちょっと詩を書きにスタバへ」
「ちょっと詩のアイデアを考えにスタバへ」

そういって月に何度スタバに行くのですか?

800円位するスタバのコーヒーをすすり、詩を書きに来たはずがスマホをいじって「アイデアが浮かばないな」そう言って、いつもとぼとぼと帰っているのではないのですか?

おやめなさい、そんなことは。

そしてこの本を買ってしまいなさい

この本を買い、読めばすぐに詩のアイデアなど浮かんできます。スタバ4回分など瞬く間にペイしてしまうのです。

それに、どうせあなたはこの本を何度も繰り返して読むことになります

そこかしこに線を引き、ページを折ったりするようになります。良い詩集を3冊買ったとでも思うようになさい。

そう思えば安いものではありませんか


これから詩を読み、書くひとのための詩の教室

悩んでいる理由「分厚い本なので読む時間がない」

あなたは日々忙しい。だからこんな分厚い本を読む時間がないとおっしゃる。ご安心なさい。この本は平易な言葉で書かれているので、それほど時間をかけずに読み終えることができるでしょう。

それに何もこの本は最初から読み始めて順番に読み進めていく必要などないのです。あなたが目次をみて読みたいところから読み始めればそれでよろしい。

むしろ、ある意味でこの本を読むことは、あなたのようにこれから詩を読み、詩を書くひとにとっては時短、若い世代に向けて言うのであれば「タイムパフォーマンス」が良いのです。

あなたが詩について考えているあれこれ、詩について悩んでいるあれこれ、それらすべてがこの本に書かれています。

もしあなたがタイパを重視している人なのであれば言わせて頂きましょう。あなたが悩んでいることは大体どの人も普通に考えていることだし、目新しくも何ともないのです。

そんなことに悩んで時間を費やしているのなら、この本を読んでしまいなさい。

そしてご自身で答えを見つけ早々に抱えている悩みなぞは解決して、本来すべきである、詩をゆっくりと読み味わい、詩を書きはじめる喜びを感じることに時間を使うようにしてしまいなさい

▶詩についての動画って中々ないものです。当サイトではTED動画の紹介をしており、特に詩人達のスピーチを集めた記事がございます。動画で詩の世界に浸るのもおすすめです。

詩人は何を語るのか?海外の詩人を知ろう!おすすめスピーチ3選!

悩んでいる理由「詩は教えてもらうものじゃない」

なるほど。さすがあなたは「これから詩を読み」「これから詩を書くひと」なだけあって聡明だ。

それでは、そんな聡明なあなたに質問をさせて頂きたい。そんなあなたが、どうしてこの本に興味をもっているのですか?あなた一人で、何もないところからご自身の書きたい詩を書けばいいではありませんか。どうせ不安なのでしょう?

まあまあ図星だからといってそう癇癪を起さずにお聞きなさい。あなたの言うことにはたしかに一理ある。

ですが、この本は「詩の教室」と書かれていながら、ある意味で詩を教えてくれる本ではないのです。

それは次章で書きましょう。

▶詩に関する本ではこちらもおすすめです。
『詩のトリセツ』感想。詩を読むコツと書くコツがわかるようになる。

「よい詩に出会うと詩を書きたくなる」

この本はたしかに詩の教室で行われた講義を文字に起こしたものです。それゆえ、あなたは著者からいくつもの詩に関するアドバイスを見つけることができるでしょう。

しかしながら、あなたはこの本を読みながら気づくはずです。「私は詩について『本当に』自分の言葉で考えたことがあるのだろうか」と。

この本はたしかに平易な言葉で書かれています。読みやすく理解もしやすいでしょう。それは著者自身が自分の言葉で詩に対して考え抜いてこられた言葉だからです。

読者である私たちにとって読みやすい理由は実に簡単です。それは私たち自身が、詩に対して思っていたけど言葉に出来なかったことだからです。それを著者は優しい語り口で提示してくれているのです。

私の言うことは伝わったでしょうか?
私の言いたこと、それはこの本自体がひとつの詩である」と言っているのです。

だから、この本は詩を教えてくれるものではないのです。
どう読みとるか、どう解釈するかは、あなたご自身がお考えになればよろしい。

「よい詩に出会うと詩を書きたくなる」
本書のなかで出てくる言葉です。

あなたはこの本を読み、ご自身で、あなたご自身の言葉で詩について考えたくなることでしょう。
そのことが何より私がこの本をあなたにおすすめする理由なのです

▶詩を書き始めるとやっぱり誰かに読んでもらいたくなったり、評価をしてほしくなります。詩の投稿先についてまとめた記事がありますので詩の投稿先に迷っている方はこちらで解決してください。

詩の投稿ってどこにするの?詩の投稿欄おすすめ6選!まずは代表的な投稿先を見てみよう。

最後に

私の小芝居めいた文章にお付き合いくださり、ありがとうございます。ふざけているように感じられるかもしれませんが、そんなことはありません。怒らないでください。

どのようにこの本のレビューを書いていくか悩みましたが、このような形になりました。本を机の小脇に置き、ほぼ全文アドリブのような感覚で、一気に書き上げることができました。

実に私らしい文章になったと自負しております。

「私らしい文章」

このことも本書が大切にしていることです。

他人の批評など気にせずに、自分を見つめ、自分の言葉で、自分らしく書くこと。
この本を読み終えた私の答えがこの文章です。

買ってしまいなさい。


詩を書く喜びをあなたにも。


これから詩を読み、書くひとのための詩の教室


▶詩に興味がある、もしくは詩を書いている。そんなあなたはきっと文章力が抜群でしょう。その技術を活かした方が良いと思います。ある人は言いました「詩が書けるならエッセイ、小説などたいがいの種類の文章は書ける」と。

詩を書き、その文章力でお金を稼ぐ人が世の中にたくさん出てくることが僕の夢です。「稼げる詩人」ってかっこいいな、そんな風になれば良いなと思ってます。

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