今回はビジネスの現場でもよく耳にする「push yourself」です。
意味は「無理をする」「自分を追い込む」となります。
この表現を初めて聞いた時は驚きました。
「push」ってこういう使い方も出来るのか、という感じです。「押す」という意味以外ほとんど考えたこともありませんでしたが、真似をして使い始めると色んな場面で有能です。
本記事では様々な場面での使用例や僕自身の経験を織り交ぜて記事にしていきますので、日々の英語の勉強に役立てて頂ければ幸いです。
>>大人が英語を学ぶ必要性とその実態|メリットや求められる英語レベルの解説
「push yourself」の意味は?
push yourself
- 無理をする
- 自分を追い込む
という意味です。
「push yourself」というフレーズはネイティブがよく使う表現であり、自己成長や進歩を促進するために、自分自身に努力を促すことを指します。
このフレーズは様々な文脈で使用され、個人が現状に満足せず、自分の能力や限界を超えるために一生懸命に取り組む姿勢を表現します。
文法的な解説としては「push yourself」は、動詞 “push”(押す)と再帰代名詞 “yourself”(自分自身)の組み合わせです。
動詞 “push” はここで文字通りの意味ではなく、努力やエネルギーを注ぐ、進歩させるといった意味合いで使用されています。
ここのあたりはニュアンスの問題になってくるので具体的な例文を読み、実際にニュアンスを感じてみましょう。
“If you want to achieve your goals, you need to push yourself beyond your comfort zone.”
「目標を達成したいのであれば、自分のコンフォートゾーンを超えて努力する必要があります」
「努力」という英単語は現れていませんが「put yourself」をここでは意訳しています。
“She always pushes herself to excel in her studies.”
「彼女は常に自分自身を鼓舞して、勉強で優れた成績を出そうとします」
“Push yourself harder during your workout to see better results.”
「ワークアウト中、もっと頑張って努力することで、より良い結果が得られるでしょう」
なんとなく感じることができたでしょうか。このフレーズは個人の努力と意欲を強調する時に使われ、自己成長や目標達成への意欲を鼓舞するメッセージを伝えるのに適した表現と言えるでしょう。
よく使う「push yourself」の使い方・使用例
それでは「push yourself」を使った例文をさらに紹介します。簡単な例文を繰り返し読みニュアンスを掴んでいきましょう。
「push yourself」の使用例①
“If you really want to become a better musician, you need to push yourself to practice for longer hours every day.”
「本当に良いミュージシャンになりたいなら、毎日長い時間練習するように自分を鼓舞する必要があるよ」
「push yourself」の使用例②
“I know it’s been tough lately, but you’ve got to push yourself to meet the deadline.”
「最近大変だろうけど、締切に間に合わせるために自分を鼓舞しないといけないよ」
「push yourself」の使用例③
“I know you’re tired, but push yourself a little harder during your jog. It’s good for your stamina.”
「疲れてるのは分かるけど、ジョギング中もう少し頑張ってみて。それは持久力に良いんだよ」
「push yourself」はどんなシチュエーションで使う?
「push yourself」は、さまざまな場面で使われるフレーズです。以下にその主な使用例をいくつか挙げてみましょう。
目標達成
目標達成や夢の実現に向けて努力することを意味します。自分の努力やエネルギーを注ぎ込んで、逆境に立ち向かい、成功を追求する姿勢を表現します。
“Dream big and push yourself beyond your comfort zone to achieve greatness.”
「大志を抱いて、自分のコンフォートゾーンを越えて努力して偉大な成果を達成しよう」
運動やフィットネス
運動やフィットネスの場面でよく使われます。自分の限界を超えて努力することや、トレーニングの強度を上げることを指します。例えば、ジムでのトレーニングやランニングの際に、自分にプレッシャーをかけてよりよい結果を出そうとするときに使われます。
“I know those last few reps are tough, but push yourself and you’ll see progress.”
「最後の数回はきついかもしれないけど、自分を鼓舞して努力すれば進歩が見えるよ」
学習やスキルの向上
新しいスキルや知識を習得する際に使われます。自分の学習の限界に挑戦し、努力を重ねて自己成長を促すことを示します。言語学習やプログラミングなど、学習が必要な分野で使われることがよくあります。
“Don’t shy away from complex problems. Push yourself to understand the deeper concepts.”
「難しい問題を避けないで。自分を鼓舞して深い概念を理解しよう」
仕事やキャリア
仕事やキャリアにおいて、新しいプロジェクトに取り組む際や職務遂行において、より良い成果を出すために自分にプレッシャーや責任をかけることを指します。新しいアイディアを出すために自分を奮い立たせる場合などにも使われます。
“This project deadline is tight, but if you push yourself, you’ll deliver outstanding results.”
「このプロジェクトの締切は厳しいけど自分を鼓舞して頑張れば素晴らしい結果を出せるよ」
挑戦的な状況への対処
困難な状況や逆境に立ち向かう際にも使われます。自分を鼓舞して、困難を乗り越えようとする気持ちや姿勢を示す表現です。
“The situation might be tough, but remember to push yourself and stay focused on finding solutions.”
「状況は大変かもしれないけど、自分を鼓舞して解決策を見つけることに集中しよう」
総じて言えば「push yourself」は個人が自己成長や成功に向けて積極的に努力する姿勢を強調するフレーズとして、さまざまな場面で使用されるのです。
類似フレーズ「Don’t push yourself too hard」の意味は?
「Don’t push yourself too hard」というフレーズもよく見かけます。意味は「無理しないで」「無理しすぎないで」です。もしかするとに、相手を気遣う言葉であるこちらの方が使用頻度は高いのかもしれませんね。
“You’ve been studying for hours straight. Don’t push yourself too hard; take a short break and relax.”
「何時間もずっと勉強しているね。無理をしすぎないようにして、ちょっと休憩してリラックスしてみて」
【頻出】「for hours straight」も覚えておきたい表現です。意味は「何時間も続けて」です。「1時間続けて」なら「for one hours straight」になります。
“I know you want to complete the project on time, but don’t push yourself too hard. Your health is important too.”
「プロジェクトを時間通りに完成させたい気持ちは分かるけど、無理をしすぎないで。健康も大切だからね」
【頻出】「on time」も覚えておきたいですね。意味は「時間通りに」。ビジネスでは納期関連のトピックでよく使用します。
実際の使用例「TED Talks」より
それでは実際の使用例です。今回もTEDの中からリチャード・セント・ジョンの「成功者だけが知る、8つの秘密!」という人気のあるスピーチを紹介します。このスピーチの中で「push yourself」は2回登場します。
Push yourself. Physically, mentally, you’ve got to push, push, push.(1分38秒)
Now it’s not always easy to push yourself, and that’s why they invented mothers.
(1分50秒)
ごくごく当たり前のフレーズとして使用されていますね。TEDの動画をまだまだ知りたいという方はこちらからどうぞ。
短いのに面白い。5分以内の厳選スピーチ5選
まとめ
それでは「push yourself」についてまとめていきましょう。
- 「push yourself」自己成長や進歩を促進するために、自分自身に努力を促すことを表現できます。
- 意味は「無理をする」「自分を追い込む」
- 個人が自己成長や成功に向けて積極的に努力する姿勢を強調するフレーズ
英語の上達は一朝一夕で達成されるものではありません。一歩一歩、自分を鼓舞しながら地道に取り組んでいきましょう。