「no longer」。意味は「もはや~ない」です。意味に「~」が入っている時点でちょっと嫌になっちゃいます。まあ、これは覚えなくてもいいかなって思っちゃいます。
でも待ってください。
このフレーズはネイティブがよく使うので覚えておいて損はないのと、例文を見てもらうと分かりますが自分自身のことを伝えるのに知っておくと凄く便利な表現です。
今回はこのビジネスシーンでもよく使われるフレーズの一つである「no longer」に焦点を当てて、使い方や注意点を解説することで、コミュニケーションの一層の向上に役立てて欲しいと思います。
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「no longer」の意味は?
no longer
- もはや~ない
という意味となります。
「no longer」は、否定的な意味を持つ表現で過去から現在までの変化を示す際に使用されるフレーズです。
具体的には、以前はある状態や行動が存在したが、現在はそれがもはや存在しないことを表す際に使います。以下の例文を見た方がイメージがつかめると思います。
尚、「no longer」は通常、次のような2種類の構造で使用されます。
- no longer+一般動詞
- be動詞+no longer
I no longer work for that company.
「私はその会社でもはや働いていません」
過去にその会社で働いていたが、現在は働いていないことを示しています。
異動や転職が多い海外顧客とのメールのやり取りでよく見かける表現です。
They no longer play video games.
「彼らはもはやビデオゲームをプレイしません」
以前はビデオゲームをプレイしていたが、現在はプレイしないことを表しています。
I am no longer interested in pursuing that project.
「私はもはやそのプロジェクトを追求する興味はありません」
be動詞+no longer の形です。
このように「no longer」は英語で変化や否定を表現する際に便利なフレーズです。ビジネスコミュニケーションや日常会話で活用することで、より伝えたいことが伝わりやすくなります。
よく使う「no longer」の使い方・使用例
それでは「no longer」を使った例文を紹介します。いずれも応用すればビジネスや日常会話の中で使用できるものばかりです。是非、参考にしてみてください。
「no longer」の使用例①
“I no longer eat fast food because I’m trying to eat healthier.”
「もはやファーストフードを食べていません。健康的な食事を心がけているんです。」
「no longer」の使用例②
“She no longer lives in this city; she moved to another country for work.”
「彼女はもはやこの街に住んでいません。仕事のために別の国に引っ越しました」
【頻出】引っ越した、移動した、等々「move」はかなり重宝する単語です。意外とすぐに出てこない単語(僕だけかもしれません)なので慣れておくと役立ちます。
「no longer」の使用例③
“We used to have weekly team meetings, but we no longer do them due to our new project.”
「以前は週に一度チームミーティングがあったんですが、新しいプロジェクトのためもはや行っていません」
【頻出】「used to」もマストな表現ですね。こちらもマスターしましょう。
「no longer」はどんなシチュエーションで使う?
「no longer」は、さまざまな場面で使われる一般的な表現です。改めて主な使用場面をいくつか挙げてみましょう。個人的には以下に挙げるシチュエーション以外ではあまり使ったことがないです。
ライフスタイルの変化
個人の習慣や行動の変化を表現する際に使います。
“I no longer stay up late; I’ve started going to bed early.”
「僕はもはや夜遅くまで起きていることはない。早く寝るようにしています」
ビジネスとキャリア
仕事やキャリアの変化を述べる際に使用されます。くどくてすみませんが本当にこのシチュエーションは多いんです(笑)
“She no longer works in marketing; she’s now in the sales department.”
「彼女はもはやマーケティング部門では働いていません。今は営業部門にいます」
商品やサービスの変更
製品やサービスの特性や提供内容が変更されたことを伝えるのに使います。こちらはビジネスにおいて応用が利きそうな例文ですね。
“The software no longer supports older operating systems.”
「そのソフトウェアはもはや古いオペレーティングシステムをサポートしていません」
状況の変化
特定の状況や状態が以前とは異なることを示すのに使います。
“The market conditions have changed, so our strategy is no longer effective.”
「市場の状況が変わったため、私たちの戦略はもはや効果的ではありません」
趣味や興味の変化
趣味や興味が変わったことを表現するのに使われます。「used to」と合わせて暗記してしまってもいいレベルの例文です。
“I used to love playing video games, but I no longer have time for them.”
「以前はビデオゲームが大好きでしたが、もはや時間がありません」
類似フレーズ「Not anymore」
「not anymore」は「no longer」と同様に「もはや~ない」という意味で使います。
“I’m not interested in that project anymore.”
「私はもはやそのプロジェクトに興味がありません」
もしかすると僕自身はこちらの使用頻度の方が高いかもしれません。語尾につけるだけだから伝える時に言いやすいのでしょう。
実際の使用例「TED Talks」より
リック・エリアス「不時着事故から学んだ3つのこと」というスピーチの中で「no longer」が使われています。しかも2度、使われています。
I no longer want to postpone anything in life.(1分47秒)
I no longer try to be right.(2分40秒)
難解とも言われるTED talks ですがそんなことはなくて、こうして頻出フレーズを知っていれば理解できます。上記の動画を含むTEDのスピーチ紹介記事はこちらになります。
短いのに面白い。5分以内の厳選スピーチ5選
まとめ
それでは「no longer」についてまとめていきましょう。
- 「no longer」 は過去から現在までの変化を示す際に使用される
- 意味は「もはや~ない」
- 変化や否定を表現する際に便利なフレーズ
これで、このフレーズに関してはもはや怖いものはありませんね(笑)