詩の投稿ってどこにするの?詩の投稿欄おすすめ6選!まずは代表的な投稿先を見てみよう。

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詩・英詩

こんにちは。
詩の投稿先が分からなくて路頭に迷ったことがある管理人です。

  • わたしの詩を評価してほしいのだけど、どうしたらいいの?
  • みんな投稿欄に投稿してるっていうけど、どこにするの?

そんな以前の僕と同じような疑問を持っている方に向けて書いています。

今回の記事では、まだ投稿をしたことがない初心者向けに詩の投稿先についてまとめ、これまでの私の投稿経験から感じた各投稿先の印象や傾向を書いていきたいと思います。きっとあなたに合う投稿先が見つかります。

この記事を書いた人
  • 詩作をはじめて6年目
  • 現代詩手帖などに投稿し入選、佳作あり
  • 日本語教師のボランティア活動を通して日本語を勉強
  • 夢は世界を旅する詩人ブロガー

詩の投稿欄おすすめ6選

まず詩の投稿先としておすすめの投稿欄6選をまとめてみました。作品の入選数、佳作数、応募数は参考値として読んでください。

雑誌名        投稿方法     入選数   佳作数  応募数   
現代詩手帖郵送10201000
ユリイカ郵送55800
詩と思想郵送1010不明
ココア共和国WEB30120不明
日本現代詩人会WEB1515300
季刊びーぐる郵送・メール1010不明

投稿方法で「郵送」と「WEB」の2つがあります。また詩誌に掲載される数「入選数+佳作数」にもバラツキがあります。

このご時世に投稿方法が「郵送」というあたりがいかにも詩の業界っぽいです。

各詩誌の投稿欄レビュー

それでは各詩誌における印象と傾向をまとめていきます。

現代詩手帖(思潮社)

王道。

詩の投稿をしている者であれば一度は入選したい憧れの投稿先。そのため入選先としては最難関。現代の詩人のなかで商業的に成功している一人、最果タヒさんもこちらに投稿をしていました。

最果さんは年間の最優秀者に選ばれ「現代詩手帖賞」を受賞しています。

選者にもよりますが傾向としては難解な詩が多く(何をもって難解とするかは難しいのですが)いわゆる「現代詩」が選ばれる傾向にあります。(現代詩手帖のHPはこちら)

蛇足ながら佳作に選んで頂いたことがあります。めちゃくちゃ嬉しかったです。

▶2023年の選者の1名を的中させました(笑)
「現代詩手帖の投稿欄対策!入選に向け2023年の選者を徹底予想」

ユリイカ(青土社)

王道の現代詩手帖に対し、もう一方の雄である「ユリイカ」。

SNSなどで人気の高い岩倉文也さんが「ユリイカの新人」に選ばれています。投稿欄の傾向としては現代詩手帖と似た傾向。

選者が一名なので入選と佳作数が少ない、選ばれる詩に偏りがあると言えるかもしれません。雑誌自体がお洒落であり投稿欄も余白が多く思わず惹きこまれます。(青土社のHPはこちら

詩と思想(土曜美術社出版販売)

上記の両詩誌と共に歴史のある「詩と思想」。

詩がふんだんに並んでいる詩誌です。こちらの詩誌には投稿欄とは別に「詩と思想新人賞」という賞があります

選ばれると詩集の無料出版があり「一度は詩集を出版したい」と思っているかたには魅力的です。(詩と思想のHPはこちら)

ココア共和国(あきは詩書工房)

2020年4月に創刊した「ココア共和国」。

まだ新しい詩誌ですが勢いがあります。上記の表では「入選・選外佳作」としていますが厳密には「傑作集」と「佳作集」に分けられていて紙の本では「傑作集」までが掲載されます。

電子本では「傑作集」と「佳作集」の両方を読むことができます。

応募数がはっきりしないので何とも言えませんが、150篇近くが選ばれますので選出される確率は高いかもしれません。

毎月末にTwitter上で結果発表があるので詩人界隈ではその時期なると喜びと落胆のツイートで溢れます。(ココア共和国のHPはこちら

こちらでは傑作集に選んで頂き選評も頂きました。あまりに嬉しい選評だったので家宝にしています。

日本現代詩人会

もっと投稿者が溢れてもいい投稿先ではないでしょうか。

個人的には穴場だと思っています。多くの詩誌が投稿を郵送で受けつけていますがこちらはWEB上から可能です。

それに日本現代詩人会は詩壇の芥川賞とも呼ばれている「H氏賞」を主催しています。名前を売っておいて損はないです。

また選出されると日本現代詩人会のWEB上で詩を掲載してもらえるので目の肥えた読者に読んでもらえたり、もしかすると名前を覚えてくれるかもしれません。(日本現代詩人会のHPはこちら

僕の詩もWEBに掲載をして頂きました。意外と詩の繋がりのある人から「読んだよ」と言って頂きました。注目度は高いのでしょう。

季刊びーぐる(澪標)

知る人ぞ知る詩誌。

そのため大々的な宣伝などはなく大手の本屋さんなどで見かけることはありません。ですが「知る人ぞ知る」なので詩誌自体への執筆陣は豪華で執筆者も投稿欄を読んでくれている可能性が高いです。

投稿欄の傾向としては尖っている現代詩手帖などに比べればやや穏健な印象。私自身の周りでは「この人に読んでもらいたい」と思われる方々が選者をしていることが多いです。(びーぐるのHPはこちら

こちらではいくつかの詩を入選にも佳作にもして頂きました。新人賞を獲得したことのある何名かとは面識を持たせて頂き、とても良い経験をさせて頂きました。

※ 2023年4月20日発売予定の第59号をもって終刊となるそうです。残念です。


いかがでしたでしょうか?どの投稿先にもそれぞれ特徴があります。できれば実際に詩誌を手に取って投稿欄を読んでみるのがいいですね。

▶Amazonで詩集を買うのは簡単だけどせっかくだったら本屋さんで手に取って、少し立ち読みして、ポップを読んでから購入したい。でもどこで買ったらいいかわからない。そんなあなたへ。

「詩集や詩の雑誌ってどこで買うの?都内で買うならここがおすすめ3選」

投稿するメリット

では、詩を投稿するメリットはあるのでしょうか?この問いには詩を書く人だけ答えがあると思いますが私個人としては「ある」と思います。

  • 詩を分析して読むようになる
  • 自分の詩を見直すきっかけとなる
  • 詩が上達する

簡単に言えば詩が上達するきっかけになります。詩は自分が好きなように書けばいい。もちろんそれも正解だと思いますが、詩を書く者たちのなかで評価される詩とそうでない詩がある。これもまた事実です。

そういう詩には言葉で言い表すことが難しい「何か」があります。どうして自分の詩は選ばれず、この詩は選ばれたのか。その答えを求めて詩を真剣に読むようになります。そのことが詩の上達につながります。

結局どこが投稿先としていいの?

こればっかりはどこが良いとは言えません。人によります。

ですが一つ言えるのは色んなところに積極的に投稿した方が良いということでしょうか。

なにも一か所に拘る必要はないですし、同じ詩をここが駄目だったから今度はこっちというように投稿しても全く問題ないと思います。

▶当ブログでは英語詩、TED動画の紹介をしています。TEDでは数多くの詩人が登壇していますがまずはおすすめ3選としてまとめたのがこちらです。

詩人は何を語るのか?海外の詩人を知ろう!おすすめスピーチ3選!

まとめ

ここまで読んで頂きましてありがとうございます。ここから自分にぴったりな詩の投稿先が見つかったのならこれに勝る喜びはありません。是非、詩の投稿ライフを楽しんでください。

でも最後に私が思う大切なことを書きます。色々と書いてきましたが、詩作において何よりも大事なのは自分が自分の詩のことを好きなことであり、他人の評価はあまり意味がないと思います。

なぜならどこに詩を投稿しても詩を評価するのは人であり、また選者の好みや投稿先の特徴があるからです。詩の評価をするのはあくまで自分自身であることが大切です。

入選、落選に一喜一憂をせず適度な距離を保って詩の投稿を楽しんでください。

最後に詩誌の紹介

最後に詩誌の紹介をさせてください。僕の詩の友人、詩の教室での知り合いが数名参加している詩誌です。その名も「La Vague」。女性だけの詩人さんによる詩誌です。

書き手はここで紹介させて頂いた投稿欄での新人賞の受賞者だったり、すでに選者だったり、まさに掲載を目指して投稿中だったり、様々な詩人さんがいらっしゃいます。

詩を書きつづけていれば、こうした詩の仲間との出会いがあります。