英語の詩|おすすめアメリカ現代詩人の紹介『Frederick Seidel』

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詩・英詩

有名な英語の詩を探しているとなぜか必ずシェイクスピアをおすすめされてうんざりしているあなたへ。わかります。もちろんシェイクスピアは偉大な詩人ですが日本の時代で言いますと安土桃山時代の人です。ちょっと時代としては古すぎます。

もちろんシェイクスピアの作品は時代を超えて愛されていて普遍的なものです。でも、僕らが知りたい「有名な英語の詩」ではありません。僕らはもっと今日的な詩人を知りたいのです。そういうわけで当ブログでは、アメリカの「現代」詩人を中心に紹介しています。

本記事では「現代」のアメリカ詩と詩人を紹介し、

  • 海外の詩を読んでみたい
  • 英語の詩を英語学習に取り入れたい
  • 英語の短い詩を探している

このような方の要望に応えられれば幸いです。

About me
  • 海外事業部マネージャーとして海外10か国以上へ出張
  • Toeic 800点以上
  • 詩歴6年目、現代詩手帖などに投稿し入選、佳作
  • 好きな詩人は、鈴木志郎康、松下育男、最果タヒ、石松佳、柳本々々、竹中優子

最初に言い訳をさせて頂きますと「現代詩」は日本語においても難解です。意味がわからないもの、文法を意図的に壊している詩作品などたくさんあります。そのような「現代詩」を英語の専門家でもない僕が訳したり解釈したりしているので、たくさんの誤読、文法上の誤りがあることは何卒ご了承ください。

Poetry|Snow

『Snow』

Snow is what it does.
It falls and it stays and it goes.
It melts and it is here somewhere.
We all will get there.

出典「Poetry Foundation」

今回は『Snow』という詩を紹介しました。

英語詩を英語学習のリスニングやシャドーイングに取り入れたいと考えている方は出典先の「POETRY FOUNDATION」に作者による詩の朗読の音声ファイルがありますので、練習に役立ててください。

Introduce|作者紹介『Frederick Seidel』

フレデリック・サイデル(Frederick Seidel)は、アメリカ合衆国の詩人、小説家、エッセイストです。1936年2月にセントルイスで生まれました。

イェール大学を卒業後、ケンブリッジ大学で研究を行い、その後、ニューヨークに移り、文学活動を始めました。1970年代には、ロバート・ローウェル(Robert Lowell)やジョン・ベリマン(John Berryman)とともに、アメリカ現代詩の代表的な詩人として注目を浴びています。

フレデリック・サイデルの詩は、社会的な不正や虚栄心、現代社会の悪弊などを辛辣な表現で描き出すことが特徴的であり、そのスタイルはしばしば「サイデリアン」と呼ばれています。

彼の作品には、『Last Poems』、『Ooga-Booga』、『Poems 1959-2009』、『Widening Income Inequality: Poems』などがあります。また、小説やエッセイの分野でも活躍し、『Famous Builder』や『The Cosmos Trilogy』、『Life Story』などの作品を発表しています。

フレデリック・サイデルの作品は、ピューリッツァー賞や全米図書賞などの文学賞にノミネートされるなど、高い評価を得ています。

Interpretations|今回の詩の特徴

この詩は簡潔かつシンプルな言葉で表現された、自然現象に対する抒情的な表現です。詩人は、雪が降り、積もり、溶けるという単純なプロセスに注目し、それが人生や死についてのメタファーとなることを示唆しています。

また、文法上の不規則性や誤りが、詩のリズムや韻律に影響を与えている点も特徴的です。詩の言葉選びや構成は、抒情的で哲学的なテーマを掘り下げるために最小限の言葉を使用し、読者の感情や想像力を刺激するように作られています

全体的にこの詩は単純ながらも深い意味を持ち読者の心に深く残るものとなっています。

Translation|詩の翻訳

『雪』

雪はただ降るだけ
降り、とどまり、そしてどこかに去っていく
それは溶けて、ここにいる
誰しもがそこにいく

単語が平易な分、かえって翻訳が難しかったです。英単語に含まれているだろうニュアンスを日本語に置き換えようとすると余計な言葉が発生してしまいました。

※筆者は英語の専門家ではありません。翻訳家でもありません。英単語、英文解釈に誤訳があるかもしれませんがご了承ください。あくまで私なりの解釈で単語、詩の翻訳をしています。

▶詩の解釈について学びたい方はこちらがおすすめです。
『詩のトリセツ』感想。詩を読むコツと書くコツがわかるようになる。

The end|詩と英語学習

さて実は詩と英語学習、特にシャドーイングとはとても相性が良いのです。ここでシャドーイング未経験者に説明をさせて頂きますと、シャドーイングとは英語の音声を聞きながら、すぐ後を音声の真似をしながら復唱していく勉強方法です。聞こえてくる音声の後を影のようについていくところからシャドーイング(shadowing)と呼ばれています。負荷は高く難易度は高い学習方法ですが、正しく実践すれば得られる効果もまた大きいとされています。

そんな英語学習方法の1つであるシャドーイングと英語の詩の相性が良い理由は以下の通りです。

単語が覚えやすい

英詩はとくに韻を大事にします。似たような発音の単語をまとめて覚えることができます。また日常生活の中で使用する単語を学ぶことができます。

発音の強弱、イントネーションが学べる

英詩で最も重要なのはリズムとされています。 そしてそのリズムを形成するのが発音の弱強やイントネーションです。音声を繰り返し聞きシャドーイングを行うことによって発音やイントネーションが身につきます。

無料で聞くことができる

以下の英語サイトでは英詩の音声ファイルを聞くことができます。
(※すべての詩ではありません)

Poetry Foundation
lyrikline

英詩で日常では言葉にすることが難しい思いや人生の教訓、言葉の表現の豊かさを味わい、同時に英語のシャドーイングをしてスピーキング力や発音も身につける。本記事がそんな最高に効率の良い勉強方法に役立てられたなら幸いです。

シャドーイングは正しく実践しないと得られる効果は小さくなってしまいますので、正しい実践方法にいつきましては下記の記事を参考にしてください。


参考記事:【英語学習】シャドーイング初心者が実践している学習方法と効果や感想について。

英語教育のプロから直接学び、きちんと英語スキルを身につけたいかたにはオンライン英会話をおすすめしています。