こんなもっともらしいウワサを信じていませんか?
・40代から英会話をはじめてもペラペラにはならない
・年齢的に英語を勉強するのは遅い
こんなことは英語の勉強を実際にはじめなかった人たちが流したウワサに過ぎません。
もしかすると10~20年前の常識ならば正しかったのかもしれませんが、今はあらゆる技術や研究が発展しています。
もしこれらを信じてしまっているのなら今すぐ信じるのはやめましょう。当時の常識は今では誤りであったことかわかっていることが多くあるのです。
本記事を読めば「40代ではもう遅い」というのが誤った常識であること、そしてこれから英語を勉強をするのに必要なことがわかるようになっています。
ただ40代は若いころと同じように「明日からすればいい」と思っていられるほど時間が残されていないのもまた事実。
英語を勉強する楽しさが伝わり、あなたの次の行動のお役に立てればうれしいです。
>>オンライン英会話の選び方 | 40代のビジネス英語経験者が解説します
40代から英語学習をやり直しても遅くない理由
40代から英語の勉強をやり直すのはもう遅い、ついついそう考えがちです。そんなあなたはこんなふうに思っていませんか?
- 年齢が低い方が英語学習は身につきそう
- 今から勉強しても流暢に話せるようにはならない
なんとなくどこかで聞いたことのあるそれらしい理由ですが、実はこれらは大きな誤解から生まれた考え方です。
そのことを理解するために、まずはマサチューセッツ工科大学の研究結果を見てみましょう。
マサチューセッツ工科大学の研究結果
マサチューセッツ工科大学では、第二言語習得の方法やそのプロセスに年齢が与える影響について研究を行いました。
>>MIT Scientists prove adults learn language to fluency nearly as well as children(英文のみ)
そのなかでいくつかのポイントとなる部分を紹介します。
- ネイティブスピーカーのようになるのはむずかしい
- 第二言語学習は早く始めるに越したことはない
たしかによく聞かれる上記のことが書かれています。ただし記事によると、この結果は多くの誤った解釈を引きおこし、
「大人になってからの学習では第二言語を流暢に話すことはできない」
という誤解を生むことになってしまったとも書かれています。
しかし本来この研究でわかっていることには以下のことがあります。
- 20歳を超えてから勉強を開始しても流暢に話すことができるようになる(およそ1~2年あれば可能)
- ネイティブレベルになるための必要時間数は10歳だろうと20歳以上であろうと変わらない
- 年齢が低い方が習熟度が高くなるのは脳の変化などによるものではない
- 子どもの方が大人より第二言語を習得しやすいように見えるのは単純に習得のための時間があるから
- 流暢に話すことができるレベルに到達するための学習においては大人の方が優れている
つまり、たとえ40代であってもあきらめる必要はなく「英語学習をはじめよう」あるいは「やり直そう」と思っているのであれば英語が流暢に話せるようになるということです。
なにも10年かかるとは書かれていません。
ネイティブと同等のニュアンスの使い分けには年齢に関係なく10年くらいは必要だと書かれています
流暢に話すことができるようになるには、1~2年でも十分可能だと書かれています。
それに「流暢に話すことができるレベルに到達するための学習においては大人の方が優れている」とも書かれています。
たった1~2年で英語が流暢に話すことができるようになり、英語をつかってやりたいと思っていたことが実現できるようになるのです。
40代から英語の学習をやり直すことは、まったく遅くないのです。
>>オンライン英会話の選び方 | 40代のビジネス英語経験者が解説します
学び直しは中学レベルの基礎文法から
40代から英語学習のやり直しは「中学レベルの基礎文法」「英単語」「発音」の3つを同時に始めていきましょう。
- 中学レベルの基礎文法
- 英単語&発音
- アウトプットでインプットを無駄にしない
順番に見ていきます。
中学レベルの基礎文法
英文法の学び直しは中学レベルの基礎文法からスタートさせます。
どうして中学レベルの基礎文法なの?
中学レベルの基礎文法からスタートする理由には2つあります。
仮に英文法レベルを「中学レベル」「高校レベル」「それ以上」とわけてみたとして、高校レベルやそれ以上というのは、要するに中学基礎文法の応用です。
だからこそ、まずは中学レベルの基礎文法をきちんとマスターすることが大切なのです。
また中学レベルの基礎文法があれば簡単な英会話をすることができます。
今の世の中、世界で活躍する日本人の英会話を見聞きする場面がありますが、皆それほどむずかしい表現を使っているわけではありません。
>>【TEDおすすめ】日本人が英語でスピーチするTED動画おすすめ3選!
なお、僕のオススメの英文法テキストは「一億人の英文法」です。僕は文法書についてはこれ以外買っていません。
一億人の英文法 (東進ブックス)
英単語&発音
英語の学び直しをするなら、やはり単語力はつける必要があります。
だいたいどのくらいの英単語を覚える必要があるんだろう?
およそですが以下の単語数が目安になります。
・中学生までで覚える英単語:2,000~3,000語
・英会話に必要な英単語:1,000~3,000語
・TOEIC 700点台:4,000語
最終的な目的によって必要な単語数は変わりますが、まずは2,000~3,000語を目標にすると良いと思います。
ただし、40代での勉強において最大の問題は時間がないことです。
英単語と発音をそれぞれ別に覚えるための勉強時間を確保するのはしんどいと思います。
それだったら毎日の生活のなかで、英語に触れる時間をつくり、単語と発音を同時に身につけていく方が無駄がありません。
現在、40代の方というのはおそらく英語学習の音声といえば「CD」で育った世代です。
むかしはラジカセの「再生」「巻き戻し」を連打したり、「停止」を押さずに無理やり「巻き戻し」してましたよね
しかし今は、スマホアプリ、YouTubeなど使いやすい英語の動画や音声はいくらでもあります。
通勤時間、家事のあいま、軽い運動の時間、入浴などスキマ時間のなかでスマホアプリやYouTubeを活用して英単語と発音は同時に身につけるようにしましょう。
>>【時間がない!】 スキマ時間にAudibleを使って出来るオススメ英語学習!
アウトプットでインプットを無駄にしない
中学レベルの基礎文法を学び直し、単語や発音のインプットをしながら、同時にアウトプットもしていきましょう。
僕たちの目的はインプットだけではありませんからね
それぞれ自分の英語学習の目的にあったアウトプットを試してみてください。
アウトプットの方法にはたくさんあります。
たとえばオンライン英会話も方法のひとつです。中学レベルの基礎文法や単語があれば十分会話ができます。
>>オンライン英会話の選び方 | 40代のビジネス英語経験者が解説します
また英語日記もアウトプットになります。覚えた単語やフレーズをつかって英語日記を書けば、さらに記憶に定着させることができます。
>>英語日記|書き方・学習効果・継続のコツを知ってあなた専用のフレーズをつくる
ぜひ、自分に合ったアウトプット方法を見つけてください。
40代だからできる無駄のない学習のコツ
40代だからできる無駄のない英語学習のコツがあります。
- 英語を習得する目的を明らかにする
- 無駄のない学習計画
- 英語を学ぶ環境を整える
- 無駄に正確に話そうとしない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
英語を習得する目的を明らかにする
40代からの英語学習のやり直しをする場合は、英語を学ぶ目的をしっかりと設定しましょう。
ここが子供と大人の差です。大人は目的を自分でしっかりと設定できます
まずは中学レベルの基礎文法や単語・発音から学び直しますが、その後の学習内容は目的によって変わってくるからです。学ぶ目的は人それぞれあります。
- 外国人の方と英語でコミュニケーションしたい
- ビジネスで海外出張が決まった
- 資格や昇進のために必要
- 映画やドラマを字幕なしで観れるようになりたい
外国人の方とのコミュニケーションがしたい場合は、オンライン英会話などがメインになっていくでしょう。
映画やドラマを字幕なしで観れるようになるためにはスラングなどの知識が必要になってくるでしょう。
最初から目的をしっかりともっていれば、基礎のやり直しでも力の入れどころが変わってきます。
40代は無駄なく英語学習をしていきましょう。
>>海外出張では英会話は必須!英語ができない人へ今すぐできる準備と対策
無駄のない学習計画
40代になると仕事や子育て、家事が忙しく、なかなか英語学習のために、まとまった時間を確保することがむずかしくなります。
そういう方はスキマ時間を見つけて時間の有効活用をしましょう。
通勤時間、家事のあいま、軽い運動の時間、入浴など1日の中で、スキマ時間というのは案外たくさんあるものです。
>>【時間がない!】 スキマ時間にAudibleを使って出来るオススメ英語学習!
スキマ時間を活用するメリットは以下のものがあります。
- 英語に触れる機会を増やすことができる
- その結果、記憶に定着しやすい
- 達成感が得られる
忙しい40代だからこそ時間を無駄なく活用しましょう。
朝活で、まとまった学習時間を自分で作りだすのもオススメです
>>朝活は英語学習をしよう!早朝に勉強するメリットやコツと勉強法を紹介
英語を学ぶ環境を自分でつくる
40代には時間はありませんが、多少なりとも生活には余裕が出てくる世代ではないでしょうか?
ここも子供と大人の大きな差です。
子供は自分だけではオンライン英会話に通うことはできません。なぜなら自分のお金がないからです。
でも大人であれば大きな問題ではありません。
オンライン英会話のレッスン料はもちろんのこと、必要なテキスト代、近くのコーヒーショップのコーヒー代、多少のお金さえ払えば、自分好みの英語を学ぶ環境はいくらでもつくれます。
失ってしまうお金より、迷っている時間の方がよっぽど価値が高いですよ
もしも迷っているならまずは「行動」をしてしまいましょう。
>>オンライン英会話の選び方 | 40代のビジネス英語経験者が解説します
無駄に正確に話そうとしない
僕は海外営業歴20年のビジネスマンです。
いろんな国々の方と英語をつかってコミュニケーションをしていますが、英語を母国語としているネイティブの方と話をすることよりも、そうでない非ネイティブの方と話をする機会のほうが圧倒的に多いです。
それもそのはず、世界の全人口約75億人のうち英語を母国語とする人口は約4億人と言われており、英語ネイティブは5.3%です。
一方で第二言語を含め英語を話すことができる人口は世界で約20億人。つまり英語ネイティブは20%程度しかおらず、逆に80%は非ネイティブとの英語コミュニケーションなのです。
そういった方々とコミュニケーションをするとき、大切なのは正確な英語だったり、キレイな発音の英語ではありません。
大切なのは「伝えたい」という気持ちです。
無駄に「キレイで正しい正確な英語」にこだわる必要はありません。
40代は人生の折り返し地点
当記事では「40代だからもう遅い」というのは誤った考え方であること、そして40代からの英語の勉強のやり直しについて具体的な方法を紹介してきました。
また40代という大人だからこそできる無駄のない学習のコツについても紹介しました。
40代から勉強をするのは遅くはありませんし、デメリットでもありません。
しかし、もし1つ知っておかなければいけない事実があるとすれば(それは同じ40代なら感じていることだと思いますが)
40代とは人生の折り返し地点だということです。
僕ら40代は一歩一歩、確実に「死」に向かっています。
若いころと同じように「明日からすればいい」と思っていられるほど時間は残されていないのです。
お互い悔いのない人生を送りましょう。