今回はビジネスの場面でよく見かける「I am convinced」を取り上げます。意味は「~を確信している」です。
この表現は否定形にすると「I am not convinced」となり意味は「~を確信していない」から転じて「納得していない」「しっくりこない」となります。
実際にこのフレーズを使用する場面では「I believe」との違いが気になると思います。
事実、ビジネスにおいては「I believe」よりも「I am convinced」の方が多く見かけます。
そちらは記事の後半で深掘りしていきますので是非、最後までお読みいただきマスターしていってください。
「I am convinced」の意味は?
I am convinced
- ~を確信している
「I am convinced」というフレーズはネイティブにとっては一般的な表現です。特定の状況や信念について主語(通常は「I」)が「確信を持っている」ことを表しています。
I am convinced that this is the right decision.
「私はこれが正しい決断だと確信しています」
She is convinced that hard work leads to success.
「彼女は努力が成功につながると確信しています」
ここでの「convinced」が動詞「convince」の過去分詞形であることに注目です。
過去分詞形を使うことで、過去のある時点での状態を示しています。
つまり過去に受けた説得や情報に基づいて、現在確信を持っていることがニュアンスとして含まれています。
よく使う「I am convinced」の使い方・会話例
それでは「I am convinced」が使われている会話シーンでの例文を見ていきましょう。
「I am convinced」の会話例①
友人: Are you going to try the new restaurant in town?
「町に新しくできたレストランに行く予定ですか?」
黒眼鏡: I am convinced it’s worth a visit, as I’ve heard great reviews about their food.
「行く価値があると確信しています。料理について素晴らしい評判を聞いていますから」
「I am convinced」の会話例②
友人: The weather forecast says it might rain later. Should we take umbrellas?
「天気予報によると後で雨が降るかもしれないんだけど。傘を持っていったほうがいいかな?」
黒眼鏡: Yes, I am convinced it’s better to be prepared, just in case.
「ええ、念のため準備しておくほうが良いと確信しています」
「I am convinced」はどんなシチュエーションで使う?
「I am convinced」は、自分の信念や意見に自信を持っていることを表現する時によく使われるフレーズです。以下に、さまざまな場面での例文とそのポイントをまとめています。
会議での発言
自分の意見を強調し、他の人に納得させる際に使用されます。
“After analyzing the data thoroughly, I am convinced that this marketing strategy will lead to higher customer engagement.”
「データを徹底的に分析した結果、私はこのマーケティング戦略が顧客の関与を高める結果をもたらすと確信しています」
個人的な信念の表明
自分の内面的な確信や信念を強調する際に使用されます。
“I am convinced that honesty is always the best policy, no matter the circumstances.”
「私は正直さこそが常に最善の方針であると、どんな状況であっても確信しています」
未来の行動の決定
自分の意志や計画に確信を持っていることを示す際に使用されます。
“I am convinced that traveling is an essential part of personal growth, so I’m planning to explore new countries every year.”
「旅行は個人的成長に不可欠な要素であると確信しているため、毎年新しい国を訪れる計画を立てています」
「I am convinced」は、自分の意見や信念に自信を持って表現するための表現であり、プレゼンテーション、議論、個人的な会話など、さまざまな場面で活用されます。
類似フレーズ「I believe」との違いは?
「I believe」と「I am convinced」は、どちらも自分の信念や意見を表現するフレーズですが、微妙な違いがありますので例文をもとに見ていきましょう。
「I am convinced」と「I believe」の違い
「I believe」は一般的な信念や意見を述べる時に使い、ある程度の確信を持っていますが、それに対して「I am convinced」は過去に受けた説得や情報に基づいて現在確信を持っているニュアンスが含まれており、より強い確信を示す時に使用されます。
“I believe that climate change is a serious problem because it’s a global concern that needs our attention.”
「気候変動は深刻な問題であると信じています。なぜなら、それは私たちの関心を必要とする世界的な問題です」
“I am convinced that climate change is a serious problem because scientists have gathered extensive data showing rising temperatures and their impact on the environment.”
「気候変動は深刻な問題であると確信しています。科学者たちが、気温の上昇とそれが環境に与える影響を示す膨大なデータを集めているからです」
いかがでしょうか。
「I am convinced」の文では、話し手は気候変動の深刻さについて強い確信を持っており、その確信は科学的なデータに基づいています。具体的な証拠や研究に裏打ちされた信念を示しています。
一方で「I believe」の文では、話し手は気候変動の深刻さについて信じてはいますが、具体的なデータに基づいて確信を持っているわけではないことが示唆されています。
したがって「I am convinced」がより確信度が高い立場を示し、「I believe」は信念を強調している、という事になります。
実際の使用例「TED Talks」より
今回のフレーズ「I am convinced」はアンジェラ・リー・ダックワースさんの 「成功のカギは、やり抜く力」というスピーチの中で見つけることが出来ます。
是非、実際の使用場面をご覧になってください。
I was firmly convinced that every one of my students could learn the material if they worked hard and long enough.(1分00秒)
TED Talksはこのように英語学習の教材として有能です。
特にシャドーイング教材としてもよく取り上げられます。興味のある方はこちらの記事もご覧になってください。
成功に必要な「GRIT(やり抜く力)」とは?シャドーイングにおすすめTED動画。
まとめ
それでは「I am convinced」についてまとめていきましょう。
- 意味は「~を確信している」
- 過去に受けた説得や情報に基づいて確信している
- 自分の意見や信念に自信を持って表現するための表現
「I am convinced」がビジネスの場面でよく使用されるのは、あくまで過去のデータや情報がもとになって「確信している」というニュアンスを、お互いが理解し伝える必要があるからだと言えるでしょう。