TEDに辿り着いている時点ですでに教養人であるあなたが、そのうえ読書にまで興味があるなんて一体どれだけの知識を身につけたいのですか?
しかし、そういったあくなき向上心のある教養人に向けて悪戦苦闘しながら記事を書いているのが当ブログです。そんなあなたのためにご用意しているのが今回の読書に関してのTED動画、おすすめ5選となっています。
・読書についての動画を見たい
・読書って何だろう?
・人は本を読んで何を学ぶのだろう?
本記事でおすすめする5つの動画の中に、きっとあなたの希望に沿うスピーチがあります。是非、読書をするときと同じ気持ちで、じっくりと視聴してみてください。
読書で心が広がる(動画時間6:04)
人はどうして読書を始めるのでしょうか。
リサ・ブーさんは、夢を失い、新たな夢が見つからなかったとき、本に頼りました。なぜなら周りには夢を教えてくれる人が誰もいなかったからです。
とかく読書というものは孤独なものなのかもしれません。
誰にも頼れないとき、
誰にも聞けないとき、
自分でもどうしたらいいかわからないとき、
そういうとき、人は読書、本に頼るのでしょう。
そして本は、癒し、啓蒙、共感、反論、逃避、さまざまな回答を持って僕たちを待ち受けてくれます。僕はどうして読書をするのだろう?と久しぶりにゆっくりと考えたくなりました。
あなたはどうして読書をしていますか?
読書はしたいのだけど時間がない?そんなあなたはこちらの動画。
>>とにかく忙しくて時間がないあなたへ!時間にまつわる動画3選!
読書が持つ癒しの力(動画時間17:49)
タイトルにある「癒し」の翻訳がふさわしいかどうか僕にはわかりません。ですが読書にはたしかに不思議な力があります。そういったことを考えるきっかけとなる動画です。少々長いですが視聴を始めればきっと彼女の話に惹きこまれます。
例えば、読書をしていてとても好きな一節が見つかったとき。もしかしたら、その一節に線を引いたり、色を付けたりするかもしれません。
それは、その一節が自分の気持ちを代弁してくれていると感じることができるから、あるいは代弁ではなくて、言いたかったことはこれだ!と気づかせてくれるから、後で人に伝え分かち合いたくなるから、自分はこの一節が好きな人間、そういう人間だと知っておいてほしいから、様々な思いがそこにはあります。
でも実際にはそんなことをしたって現実は変わりません。過酷な現実を生きる人にとって読書をしたからと言って何か具体的に変わるわけじゃないのです。
それでは「読書」がもたらすものは?
作家のミッシェル・クオさんが、アメリカ南部の最貧地域の町でボランティアの教師をつとめていた時に出会った才能にあふれた教え子のパトリック。そのパトリックが人を殺した。拘置所にいるかつての教え子と彼女にいったい読書は何をもたらしたのか?
「目を閉じて言葉に耳を澄ましてごらん。私はこの詩をそらんじている。君にもそうして欲しいんだ」
拘置所から娘に送ったパトリックの手紙の一節に、あなたは何を感じますか?
読書はもとよりパトリックに多大な影響を与えているのは詩でした。
>>詩人は何を語るのか?海外の詩人を知ろう!おすすめスピーチ3選!
世界中の国の本を1冊ずつ読んでいく私の1年(動画時間11:25)
「その人について 知りたければ本棚を見ればよい」
と、よく言われるそうです。あなたの本棚はどんな感じですか?今回の登壇者である作家、ライターであるアン・モーガンさんは改めて自分の本棚を見たときに愕然とします。
それは自分の本棚のラインナップがほとんど自国の本か、あるいは自分の住む英語圏の本に偏っていたからです。自分自身には教養があって、国際的視野を持つ人間であると自認していたにも関わらずです。
そこから彼女は世界中の本を読むことを決意しブログを開設。世界の人に自分が読むべき本は何かと呼びかけたのです。そうして世界中の国から本が届くようになり、また見ず知らずの世界中の人と本を通してつながることができました。
世界とまではいきませんが身近なところで言うと、最近よく目にするようになった「一箱本棚オーナー制」。これも本を通して人と人がつながる場のひとつではないでしょうか?本を通しての人とのつながりは人生の可能性を拡げてくれるかもしれませんね。
参考:彼女のブログはこちら「A YEAR OF READING THE WORLD」
世界各国の本がリストアップされています。日本の作家では村上春樹、川上未映子、夏目漱石などの作家の名前があがっています。
良い本が秘密の扉である理由(動画時間16:51)
登壇者のマック・バーネットさんは、アメリカの児童文学作家です。1982年カリフォルニア州生まれ、現在はオレゴン州ポートランドを拠点に活動しています。
今回のスピーチでは自分の半生を振り返りつつ「真実と虚」「物語と現実」をテーマに語り、その難解そうなテーマとは裏腹に笑いに包まれたスピーチとなっています。
たとえば、ドラマやアニメの聖地巡礼。考えてみればとても不思議な空間です。登場人物が実在しないと分かっていても、なぜかその場所に行けば彼らの存在をありありと感じたりするものです。
そんな「物語と現実」を考えた時に、児童文学作家であるマック・バーネットさんはある企てを思いつきます。それは物語から現実の世界へと読者を導くような本を書くことでした。そうして書かれたデビュー作『ビリー・ツイッターと シロナガスクジラ問題』をきっかけとして物語から現実世界に誘われた最高の読者に出会うストーリーが展開されます。
Billy Twitters and His Blue Whale Problem
表紙のインパクトがすごい何とも奇抜は絵本。翻訳版がないのが残念ですがTEDファンなら英語版でもいけるかもしれませんね。
人生と執筆から学んだ12の真実(動画時間15:45)
どことなく暗い雰囲気をアメリカの人々は生きているんじゃないかと感じていた作家のアン・ラモットさん。61歳を迎える数日前に人生から学んだことをリストにし12個の真実にまとめあげました。
彼女は作家らしいその独特の語り口でリストを読み上げ、会場を大いに沸かせます。茶目っ気のあるおばあさんがユーモアとアイロニーでアメリカを元気にする縮図を見ているような気分です。そのうちの1つはこれです。
「75%カカオのチョコレートは 食べ物なんかじゃない」
どうです?視聴してみたくなったでしょう?
そもそもTEDって何?
TEDとは「Technology Entertainment Design」の頭文字をとったもので、アメリカに本部を置く非営利団体です。世界各国の著名人を招いての講演会動画やあらゆる分野のスペシャリストのスピーチ動画を無料で配信しています。
過去にはビル・ゲイツやビル・クリントン、スティーブ・ジョブズなどの著名人も登壇したり、英語圏だけでなく日本人のスピーチも視聴することが出来ます。
日本では英語学習のリスニング教材、シャドーイング教材として利用されることが多いですが、視聴して頂ければお分かりになる通り、どのスピーチも面白く明日の自分を変えてくれる力があります。
まとめ
ある人にとっては読書とは、ただの趣味とか時間つぶしではなく、とても特別なものです。もしあなたがTEDに登壇し「読書について語ってくれ」と依頼されたら、あなたはどんなテーマで読書について語りますか?
普段何気なくしている読書ですが、色んな人の読書観を知ることで自分自身の読書についての考え方や目的、求めているものを考えるきっかけになりますね。
たまには読書も動画視聴もやめて、ゆっくりとそんなことに考えを巡らす時間もきっと大切です。
当サイトではおすすめのTED動画を紹介していますので楽しんでいただければ幸いです。
もはやTEDでは「クラシック」と呼べる動画たちです。
>>【TED初心者】まずはこのスピーチが英語学習におすすめ動画5選!
TEDは10分前後の動画が多いですが短くて面白いものも勿論存在します。
>>短いのに面白い。5分以内の厳選スピーチ5選