TED talks を視聴していると日本人が登壇したらどんな感じかなと気になってきます。そこで今回はTED talksに英語でスピーチしている日本人によるTED動画を3つ集めてみました。
- TEDに登壇している日本人のスピーチが観たい
- 日本人が英語でスピーチしている動画を探している
- 日本人がスピーチした反応は?
こんな疑問や好奇心がある人に向けて書いています。今回は日本人ということで3つ動画を集めていますが、さすがTEDでスピーチするだけあってどの動画も学びや気づきがあり当然内容も面白いです。
3者3様の日本人による英語のスピーチをお楽しみください。
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他に例を見ない最高の幼稚園(動画時間9:38)
建築家の手塚貴晴さんによるスピーチです。動画の中で紹介されているのは手塚さん自身が設計した
東京都にある「ふじようちえん」で、ふじようちえんはOECD(世界経済協力機構)によって世界で最も優れた学校だと認定されています。
「子供達は自分の中に自分を育てる方法を持って生まれてきます」
これは手塚さん自身が同じく建築家の奥様と運営をしている手塚建築研究所のホームページにある言葉です。(手塚建築研究所ホームページ)
その言葉のとおり、ふじようちえんには子供達が子供らしく自由に発想し、まさに自分自身を育てる方法を存分に発揮できるスペースに仕上がっています。動画では、そのための様々な工夫について語られています。
しばしば忘れがちですが僕たちだって建築に囲まれて生きています。「建築にはこの世界と人々の生活を変える力があると思っています」こちらはスピーチの中の言葉です。
本動画を通して建築それ自体によって自分の生活が形作られていることを再発見することができます。
ロボットは大学入試に合格できるか?(動画時間13:28)
2023年現在、対話型人工知能(AI)の「ChatGPT」がインターネットや紙面を騒がせています。本動画は2017年のもので、すでに6年が経過していますがそれでもなお古くなく、人工知能(AI)の問題点や課題についての本質が語られており、面白いです。
登壇者は国立情報学研究所、社会共有知研究センター センター長・教授の新井紀子さんです。
タイトルの通りスピーチはロボットは大学入試(東京大学)に合格できるかというテーマで進みますが、2023年においては結果が出ていて結論としては合格できませんでした。
その理由の一つに人工知能(AI)は記憶やデータ分析が得意であっても、読解や意味の理解が出来ないからだとされています。
この「読解力」、実は日本の子供たちの学力テストから見ても能力が低下しているのだそうです。そしてそのことが今後の教育の課題でもあり、実は最近よく聞く「リスキリング」と深く関係しています。
なぜなら「リスキリング」とはテキストの読解そのものであるからです。
新井紀子さんの読解力に関する著作は有名です。気になった方は是非。
AIに負けない子どもを育てる
革新的なことをしたいなら「ナウイスト」になろう(動画時間12:18)
MITメディアラボ元所長、伊藤穰一さんのスピーチです。(MITメディアラボ=米国マサチューセッツ工科大学 (MIT) 建築・計画スクール内に設置された研究所)
プロジェクトや活動の進め方に関して語っておりラストはスタンディングオベーションが起きてちょっとした盛り上がりを見せます(笑)
「地図よりコンパス」
ここでいう地図とはプロジェクトや活動での「計画」にあたります。かつては計画がとても重要でしたが、現代のこの予測不能な世界でうまくやっている人のほとんどが今までとは違う原理に従っている、と伊藤穣一さんは語ります。
すなわち、計画よりもまずは行動なのです。ただやみくもに行動しても意味がありません。方針、方向性、つまりコンパスが大切なのです。ある程度の計画が出来たら、まずは行動してみる。その中でやること、しなければならないこと、必要なものがわかってくる。
未来の計画ばかり見ていないで「今」の行動を見よう。それが「ナウイスト」なのです。
▶こういった動画は若い人たち、高校生に観てもらいたいですね。
高校生の時に見ておけば良かった動画3選!
まとめ
正直に言えば、それぞれ英語力に違いはあります。ですが当たり前のことですが、そんなことが大事なわけじゃありません。大事なことは「他者に伝えたいことがある」ということそれ自体です。英語力は伝える手段でしかありません。
ただ、もしあなたが今、英語力を必要としている方で、そうは言うものの流暢に話せるようになりたいと思っているならば気持ちはよく理解できます。
なぜなら僕も片言の英語で毎日仕事をしているサラリーマンの一人だからです。
今回紹介しました方々のように、いつか英語が流暢に話せるようになりたいですね。頑張りましょう、あなたも、僕も。